東ヨーロッパのダイヤ・2

昨日は旧東欧地域のダイヤや運行予定などなどが
総じて流動的だった、というお話を長々としてしまいました。

では、今日は特急列車のダイヤを遅らせるような事を
するようになった、そもそもの原因をお話ししたいと思います。

…土産話、つまんないと思いますが、ぜひおつき合いをw。


2回目にハンガリーを自由旅行した時の事ですが、
ブダペスト郊外のホテルに泊まっていました。
ブダペストで路面電車に乗って、ドナウ川に沿って終点まで、
そこから”ヘーヴ HÉV”と呼ばれる郊外電車で一時間、
また終点まで乗った、郊外の島にある駅からバスで3停留所、
そんな所のホテルをとったのは、
そこが本物のバロックのお城を使ったホテルだったからです。
…ホテルと言いますか、公営の宿舎ですね。

ブダペスト観光から帰ってくるとぐったりの距離ですが、
バス3停留所分は、バスが少ない事もあって歩いていました。

で、チェックアウトの朝、運悪く会計の係はおじいさん。
手計算で伝票を作ってくれるのですが、
「えー、朝食が… 2人で…」とか言いつつ、料金表をごそごそ。
30分ほどそうしているうちに、だんだんイライラして来ました。
ヘーヴも本数が大変少なく、
あと20分程で出発するヘーヴに乗らないと、
乗り継ぎの特急列車に間に合いません。
特急は一日3本のみ、どうしてもそれに乗らないと、
真夜中到着の列車しかありません。

私は後から走って追い掛けるから、と
とりあえず友人に荷物を持ってもらって、
先にヘーヴの駅に向かってもらいました。

あと10分程でHEVが出発する時間になる、というのに
おじいさんの伝票は終わらないし、泣きそうになった頃、
若いおじさんが出勤して来ました。
言葉が判らないので、時計を指差しながら
「ヘーーヴ!!」と訴えると、おじさんも
「ヘーヴ!?」と、理解してくれたようで、急いで清算してくれ、
どこかへ電話した後、ついて来いという身ぶり。
ついて行くと、おじさんのトラックがそこにあり、
それに乗せてくれました。

どうやら駅まで送ってくれるようだけれど、
すでにヘーヴの出発の時間は過ぎてしまっていました…

ところが駅につくとヘーヴが停まっていて、
泣きそうな顔の友人がステップの所から顔を出していました。
「なんで列車が居るの!?」と思ったら、
車掌さんがニコニコ笑って、送ってくれたおじさんに手を振り
おじさんは車掌さんに何か言った後、私の背中をぽんと叩きました。

ちょ、電話してた先はここだったんですか!?
どうやら「ウチの客が乗るんだよ。今から連れて行くから
発車を待っててくれないか」とか言ってくれてたみたいです。
そして列車は10分遅れでブダペストに向かって出発しました。

.
海外に行くと、こんな事、珍しくない事が判りました。
ドイツでは停まっていた路線バス(ポストバス)の運転手さんに
長距離バスの乗り場を聞いたら、
自分のバスの出発時刻はまだ先だからと
「路線バスで」送ってくれました。
なんか、ホントにおおらかですよね……

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カテゴリー: ハンガリーや東欧諸国, 海外の鉄道 — 詠 9:45 PM









 



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