トラブル=トラベル?

M41
海外旅行、特に言葉の通じない国や
まだまだインフラが整備途中の国を旅すると
いろいろなアクシデントに見舞われます。

トラブルとトラベルは同義語だ、とか言いますが
深刻なトラブルに直面しなければ、
アクシデントも旅の醍醐味、と楽しむ事にしています。

本当に今までどれだけのハプニング、アクシデントに出会い、
どれだけ多くの人に助けられたか、
旅の事を考えるとまず、一番に思い出すのがこういった事なのも、
やはり体験こそが宝物、という証拠なのでしょう。

.
さて、今日の思い出もハンガリーの話です。
ケストヘイという所からペーチという町に移動した時の事です。

ハンガリーはフランスに似て、鉄道も首都集中型なので、
地方都市から地方都市に行く場合、
特急で一旦ブダペストに戻ってから特急に乗り換えて
V字型に向かった方が早い事が結構あるのですが、
せっかく遠い、珍しい所まで来ているのだから、
ローカル線を乗り継いで行きたいなぁ、と思う事もあります。

で、この不便なルートをブダペストに戻らずに行く場合、
ナジカニジャまで出て、1日に3本ある、
ソンバトヘイからペーチへの直通列車を利用するのが楽です。
しかも、その中の1本はケストヘイからペーチ直通で
バラトン湖に沿ってフォニョードまで行き、
そこからカポシュヴァールを抜ける超ローカル線経由です。

これに乗るべくワクワクとケストヘイ駅で待っていると
やって来たのが上の写真の列車です。


MA’V M41ディーゼル機関車が牽引する列車です。
この色や形がいかにも旧東欧です。
最近のMA’VのECなんかとはイメージが違います。

ケストヘイ9時丁度に出発してペーチ13時03分着、
4時間程の旅ですが、オール2等車、
もちろん供食設備はないので、食料持参で乗り込みます。

景色を見たり、食事したりしているうちに、
ある駅に停車しました。
すると、乗客の全員が降り始めたのです。
みんなここで乗り換えるの? どこへ行くんだろう?
とか思っていると、近くのおじさんおばさん達が
私と母にも降りろと合図します。
なにやらみんな色々と説明してくれているようなのですが
なにしろこちらはマジャル語は超カタコトです。

みんなに連れられて小さな小さな駅を出ると、
駅前の細い道にバスが2台程停まっていました。
見ていると、車掌さんも乗り込んだので、
国鉄の用意したバスらしいのですが、
車両故障でもなさそうだし、路線の保守工事なのか
いまだに全く理由が分かりません。
でもこんな所をバスで旅するなんて体験、
めったにないですし、ハンガリーの田舎を楽しみました。

そしてしばらく走り続けた後、
ちょっと大きめの駅にバスは着き、待っていた列車に
乗客一同と車掌さんは乗りました。
…運転士さんがいたかどうかは知りませんが。

どうもここがカポシュヴァール駅のようです。
急いで乗り込んだ列車から駅をぱしゃり。
カポシュヴァール駅
…んん? 発車表示に出ているのは
「11:02 普通
 ソンバトヘイ − フォニョード − ペーチ」
???? なんで〜?
バス込みで1本の列車扱いなんですね。

地図
このあたりのお話です。
しかし、ハンガリーの地名も長いです。
大きな町だとセーケシュフェヘールヴァールとか
キシュクンフェレージハーザとかあります。
鉄道の幹線上にもプシュペクラダーニィとか
ビハールケレステースとかドゥナウヤヴァーロシュとか
ヘードメーゼヴァーシャールヘーイとか。

今回のルート上だとバラトンセントジェルジィとか。

ここどこ!?と思っても読み取る事がほぼ不可能です…

ヘードメーゼヴァーシャールヘーイパーヤドゥバール
みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげんえき

…どっちもどっちか。
あ、ちがう。「町の名前」なんですよ。

町のサイト、ありました。…すごい。
http://www.hodmezovasarhely.hu/
行ってみて下さい。マジャル語の単語の長さに軽く驚けます。

.
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カテゴリー: ハンガリーや東欧諸国, 海外の鉄道 — 詠 11:37 PM  
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2 件のコメント »
  1. お嬢様、ヘードメーゼヴァーシャールヘーイパーヤドゥバールへ
    だかへ行ってみましたが、15秒程で退参いたしました。。。
    私などはわけがわかんないのございます。。。

    もちろん、今回の日記もおもしろく読ませていただきました。
    それに、今回は詠さんお手製の地図付き!!
    詠ファンの皆様はお宝ものでございます。ぜひ保存するように。

    地図がついたおかげでとってもわかりやすい旅行記になりました
    お嬢様の成長を考えると、目頭が熱く、、おっと涙は禁物でございました。

    ところで、ほぼ毎日中身の濃い日記を書いてくださるお嬢様に改めて御礼を申し上げます。
    お嬢様のご苦労を考えると、ブログランキングで一位をとってもおかしくない内容でございます。
    皆様、ぽちぽちっとよろしくお願いします。
    (↑2回押したらどうなるのだろうという試みでございます。)

    コメント by ポン・ション — 2009 年 4 月 14 日 12:08 AM
  2. ポン・ションさん、こんばんは〜
    地図、今まで思いつかずに失礼致しました。
    それにしても毎日、長々と下手な文章で失礼します。
    日々、何を書こうか頭を悩ませております。
    こうして読んで頂けて張りあいになります!
    応援も大感謝でございます!

    ハンガリー語は基本会話ぐらい覚えたいな〜と思いつつ
    いきなり挨拶からつまづきました…
    こんにちは、をきちんというなら
    (旅行者が列車の同乗者に使うなら、きちん、ですよね)
    ヨー ナポト キヴァーノク です。
    朝なら ヨー レッゲルト キヴァーノクになり
    夕方なら
    ヨー エーイーサカート キヴァーノク となります。
    夕方以降は絶対人に会いたくないと思わされます。
    もう、ジュゲムの国です。

    コメント by 詠 — 2009 年 4 月 14 日 10:37 PM
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