オリエント・エクスプレスって?

サボ

ヨーロッパ中部から東部にかけての鉄道旅行を
割とするよ、という方にはお馴染みかもしれませんが
“ORIENT EXPRESS”という列車をご存じでしょうか。

「そんなの知ってるって。あの憧れの豪華列車だろ?」
という声も上がるかもしれませんが、
そのオリエント急行(ベニス・シンプロン急行)ではありません。

ヨーロッパ鉄道旅行の友、
おんぼろ寝台急行?の本家オリエント・エクスプレスです。


急行なのか特急なのか、はっきりとは知りません。
ドイツでは列車番号に着いているアルファベット表記が
「D」という、普通列車?夜行列車ナンバー?が付いています。
パリからの国際時刻表では単に「263」と書かれているだけで
それでもサボにはENと書かれているのですが(笑)。

2007年現在では、パリとウィーンを結んでいますが、
以前はパリ東駅からストラスブールを通りドイツに入り、
シュトゥットガルト、ウルム、ミュンヘンと
南ドイツの幹線を通ってザルツブルク、ウィーンと抜け、
さらに国境を超えてハンガリーのブダペスト東駅まで
走っていました。

記憶違いかもしれませんが、内戦前は旧ユーゴを通って
トルコのイスタンブールまで行っていた
列車があったのですが、もしかするとこれかもしれません。

思いっきり、例のその青い車体の豪華列車と
同じような地域を結んでいましたが、
(シンプロントンネルは通らないですよね)
通る経路が随分、より中欧的と言いますか、ハプスブルク的です。

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数年前のオリエント・エクスプレスは
夕方6時前にパリを出ると、
夜10時過ぎにライン川を渡り、ドイツに入った後、
午前4時過ぎ頃オーストリアに入り、
そしてウィーン西駅には朝の8時半ごろ着き、
正午過ぎには終着駅、ブダペシュト・ケレティに到着する
というスケジュールでした。

ドイツ・オーストリア・ハンガリーが主な旅先で
オプション的にイタリアとフランスが付く
私の旅には便利なルートで、しかも眠っている間に
長距離走ってくれる、使える列車でした。
パスの類いも利用できます。

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2006年に久々にこの地を列車で旅した際、
それも初めて列車でロレーヌ地方に行く為に、
時刻で選んだ列車がこのオリエント・エクスプレスの逆行でした。
久々に出会ったこの列車は、効率化の為に
走行区間が短くなっていました。
ウィーン止まりじゃオリエントでもなかろうに(笑)。

ヨーロッパのナイトトレインは編成がやたら長くて、
また他の列車と併結する事も多くて、ちょっと面倒です。
この列車も長い上に、一等寝台、二等寝台、簡易寝台(二等)、
一等座席車、二等座席車、食堂車が揃っていました。
夜中に間違った車両に乗っちゃったら、
次の駅までデッキで泣きながら過ごすハメになったりもします。
早めに駅に行って、十分ご注意を!

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さて、夜の7時にウィーンを発った列車は、約半日走って
ロレーヌの中心都市ナンシーに朝の7時半に着きました。

かつて、パリとオリエント世界を結んだ列車は
今はユーゲントシュティール(アール・ヌーボー)の町
ウィーンから、アール・ヌーボーの聖地ナンシー、
そしてアール・ヌーボーの成熟したパリを結んでいます。

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座席車
オーストリア国鉄車の座席車(2等)。

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ナンシー駅
冬の7時40分は暗いです。
アルザス・ロレーヌではお馴染みの近郊車両が向こうに。
左端のオリエント・エクスプレスの赤い車両も
オーストリア国鉄車ですね。

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