大正ロマン

先日、私が欲しいと思っている駅銘板のお話を書きました。
「大正ロマンすら感じさせる駅」と書きましたが、
本当に大正時代、今から75年前に作られた駅舎でした。
阪神間のJR線で現役最古級の木造駅舎として
マニアの方々には有名だった駅でした。
同僚の?旧二条駅や旧奈良駅と同じく、
駅舎自体は昨年、その役目を終えました。

灘駅ホーム
現在工事中の為、防じん用の幕などがブサイクですね〜


灘駅 こ線橋
木と鉄の筋交いで作られた跨線橋。
有名な話ですが、この駅を特徴づけている鉄骨は
実は東海道線が出来た当初の英国製レールの再利用なのです。

灘駅 こ線橋内部
曲がりくねった跨線橋の中。
明治・大正時代のレールです。

灘駅 こ線橋内部
どことなくコロニアルな雰囲気も。

灘駅北口
とても美しかった北口コンコースの
アールデコな明かり取りの窓。

レトロ駅舎というと、嘉例川駅とか琴平駅などが
現在まだ残っていますが、
このモダンさは神戸ならではと言えるかもしれません。

震災以降、震災復興住宅や文化施設、病院などが
この駅の近くに作られた事もあって利用者が増え、
レトロ駅舎の不便さが多くの利用者から訴えられ、
何の面白みもない駅へと変わる事となりました。

灘駅完成図
以前の駅舎の明かり取りのような形の窓が
作られるようですが、全然別物なのには違いありません。

過去の灘駅
小さくて美しかった駅は、もう
跨線橋と駅銘板に面影を残すのみとなりました。

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カテゴリー: 日本の鉄道, 駅・施設 — 詠 10:52 PM  
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