関東のローカル線・小湊鐵道

昨日は千葉県の銚子電鉄を取り上げましたが、
その他の関東のローカル線についても触れておきます。

世界的な大都市・東京の経済圏であり、
周辺部にも大きな都市圏を形成している関東地方ですが
そんな首都圏にもローカル線と呼べる鉄道がいくつも走っています。
昨日話題にした銚電もそうですし、
同じく千葉県の小湊鐵道もローカル色豊かな鉄道です。

この、京成グループに属する
千葉県内のローカル線の小湊鐵道は、東京から約１時間の所にある
ＪＲ内房線の五井駅から20〜40分に１本運行され、
その間18の駅を経て、
終点の上総中野駅には所要時間１時間10分ほどの道のりです。
沿線は緑豊かな田園と美しい渓谷を眺めることができます。
この路線では無人駅が多く、車掌さんが改札もしています。

出発駅はＪＲに接続する五井駅で、この五井駅周辺は住宅街ですが
12階建てのサンプラザ市原のビルがそびえ、展望レストランもあり、
ローカル線のイメージとはほど遠い、街なかの駅です。
賑やかなＪＲのホームに並んで、小湊鉄道のディーゼル列車が
停車しているところがなんともミスマッチな風情です。
しかし、隣りの上総村上駅からは早くもローカルな雰囲気を味わえます。

高滝駅から徒歩10分ほどの所には、千葉県最大の高滝ダムがあります。
約３時間でダムを一周するハイキングコースもあり、
養老渓谷は房総内陸部では最大の観光スポットとなっています。
この高滝駅を終点とする列車も多いので、ご注意下さい。
駅前には数軒の店があるだけですが、沿線では大きな街です。

首都圏にありながら古いディーゼル車が走り、
小さな、懐かしい風情の駅を持つ小湊鐵道線は
テレビCMやドラマのロケにも度々使われています。
近くにお住まいの方は、一度お出かけされてみてはいかがでしょうか。