海外の鉄道の寝台指定券

以前、ユーロスターの乗車券・座席指定券を
載せた事がありましたが今回は寝台列車の指定券です。
クロアチア国鉄のものです。

2枚ありますが、実は
これがそれぞれに何なのか分かりません（おい！）。
乗車券は別にあります。
多分、寝台券と指定券、という感じなんだと思います。

こちらは座席指定券みたいなもの。
何故か名前まで書き込むんですね。
丁度まん中あたりに
出発地：ザグレブ　目的地：ミュンヘン
と書かれています。
クロアチアの首都からミュンヘンまでです。

その下にアイコンがいくつか並んでいます。
人間のピクトグラムの下にはあらかじめ1と印刷されています。
はて？
その隣、カバンみたいなピクトグラムの下に2203。
この絵はカバンでは無く、カレンダーらしいです。
乗車日は3月22日という事ですね。
その隣、時計ですね。発車時刻は21時。
その隣の列車のピクトグラムの下には296。
これは列車番号です。296というのは
ユーゴスラビア国境近くのヴコヴァルからミュンヘンまで走る
LISINSKI(多分、19世紀のクロアチアの作曲家、
Vatroslav Lisinskiから取っています)という寝台列車です。
その隣の四角いピクトグラムは、これ、車輌です（笑）。281号車。
さらに隣のベッドは寝台番号です。
つまり、3月22日、21時発のEN296リジンスキーの
281号車の63番、の予約という事です。

そして多分、寝台券みたいな感じのきっぷ。
日本でいうと、特急券(急行券)＋座席指定券…
みたいな感じなのではないでしょうか。
でもこっちは座席指定券で無い方ですね。
こちらにも同様に日にちと時刻、列車が記されています。
さらにこっちには１等車？みたいなのと２人？だと思いますが
その隣に記入されています。
寝台は豪勢にも簡易寝台ではないです。
その隣の寝台の所に印が入っています。
で、性別、女性の所に印が入っています。

簡易寝台（クシェット）は男女を分けません。
寝台車はカギが掛かるので、家族とかで無ければ男女別室です。
この時は２人部屋を２人で使っていたんですがね。
あと、たいていの場合、
サービスでミネラルウォーターがついています。

右下には料金が書かれています。
HVK208。単位はクロアチアクーナ(HVK)です。
今のレートだと約3,300円です。　え。　改めて、安っっっ！！（笑）
昔は東欧の物価が安かったので、貧乏人でも豪勢になれると
そんな理由で（笑）よく東欧を旅をしていました。

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ちなみにこのユーロナイト296/297LISINSKIは
ヴコヴァルを17時に出発、21時に首都ザグレブ、
21時45分にスロベニアとの国境ドボヴァ、
23時35分にスロベニアの首都リュブリャーナ、
0時57分にオーストリアとの国境、イェセニツェへ、
フィラッハからケルンテン州、ザルツブルク州を通って
4時15分にザルツブルク、そして6時13分にミュンヘンに到着します。
短い走行時間ながら、実に４ヵ国を通過します。

編成は1等寝台、2等寝台、簡易寝台、2等座席席です。

通常、簡易寝台と違って寝台席では
車掌にパスポートを預けておくと、国境を通過する際、
イミグレーション＆通関を代行してくれるので、
夜中に起こされる事はないのですが、この時はなぜか
国境を越える度、叩き起こされました（笑）。ちょ…

安心して寝に入っていたのに、
最初、スロベニアに入る際に起こされ、
きっとすぐにまたオーストリアに入る時に起こされるだろう、
と、通路でぶらぶらしていたら車掌さんが
「コーヒーでもオーダーするか？」と聞いて来たので
頼む事にしました（てか、それよりイミグレやってくれ！）。

そうしたらなんと、給湯室みたいなところで
車掌さんが作ってくれるんですね！
クロアチア式はトルココーヒーなのです。
イブリックの代りに片手鍋を使って湧かしているので
どうやって沸かすのか見せてもらいました。

オーストリアに入って、やっと安心して寝たのですが、
しばらくして目が覚めると、
辺りは一面、真っ白な雪をかぶった森の風景。
月明かりがとても幻想的でした。

3月22日。
ザルツブルクではまだまだ冬です。