改札機とローマのスリ？

ヨーロッパの鉄道駅には、
そういえばほとんど改札機はありません。

地下鉄になると、さすがに結構改札機がありますが
それでもロンドンのチューブ（地下鉄）ぐらいにしか
日本風のしっかりとした改札機はなかった様に思います。
（あ。イタリアはローマ、ミラノともあった記憶が…
　うろ覚え、スミマセン）

ドイツ語圏やハンガリーだとたいていの場合、
改札に気がつかず通り過ぎて、慌てて戻ったりします。

改札といいますか、ホームに向かう途中に
小さな入鋏機がいくつか立っている感じです。
自分で切符を差し込んで、きっちりと刻印しておかないと、
検札がやって来て、不正乗車がないかチェックされた時
罰金を支払うハメになります。
…でも、ホント忘れ易いんですよね、あれ。

日本風のしっかりした改札機にしてくれればいいのに。

航空機並みに手荷物＆ボディチェックが厳しい
ユーロスターをのぞいて、
近郊列車を含む、一般の鉄道だと、まず改札はありません。
大概は車内の検札に任せているのですが、
最近は近距離だと車内検札も来ない事があったりで、
だから赤字になるんだろう、とこっちが心配してしまいます。

ところが、イタリアのローマで、
フィウミチーノ空港からテルミニ駅まで乗ろうとしたら
ちゃんと改札ゲートがあって、ちょっと驚きました。
列車式が多いヨーロッパで、電車式が多い所だけでなく、
駅にゲート付きの改札機がある点でも
イタリアと日本は似ているんですね〜

ただし、治安の悪さは比べ物にはなりませんが（笑）。
上の写真左はローマの空港からテルミニまでの切符、
右は悪名高い？ローマの地下鉄の切符です。
不正乗車出来ないようになのか、
タイムスタンプを押してから75分の時間制限があります。

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ローマで地下鉄に乗っていたら、
明らかに怪しいグループが私の方にやって来ました。
どう考えてもスリだろうという風体で、
案の定、視線を遮るように新聞を
私のバッグのちょうど上あたりにかざしました。
「おいおいおい」
と思った瞬間、２人分の手がショルダーバッグに。
ちょい、待て！とその手を掴んで押し退けたら、
相手も一瞬、驚いたらしく怯んだのですが、
スリの沽券にかけても仕事を成功させたいらしく
ぐいぐいとバッグに手を突っ込んで来ます。
こちらも「私を誰だと思ってるんだ！？」とか
訳の分からない意地で、その手を引き出します。
相手は３人、腕は６本、私は腕が２本しかなく、
まるでケンシロウのごとく
「はぁ〜！！ あたたたたたた！」と
早業で押し退けて…　もうスリでもなんでもない（笑）。

力技で争いつつ、やっと次の駅に到着。
隣のドアの所に軍人さんが乗っていたのが見えたので、
そちらに乗り換えて戦闘終了。
気がつくと、同行していたウチの母は
自分のバッグを抱きしめたまま固まっていました。

こちとら海外渡航歴…数えてないからわからない！
なんにせよ、スリなんかに大人しくカモられてたまるか！
と、思ったらバッグの側面がカッターで切られていました。
幸い何も取られたものはありませんが、
何よりバッグをダメにされたのが痛い…
文字どおりの痛み分けです…

とりあえず、その後、ぼーっと考えた事。
「英語ならスィーフ！　ドイツ語ならディープ！
　ハンガリー語だったらトルヴァイ！
　…イタリア語でドロボー！ってどう言うんだろ…
　……勉強しとかないと。」