ちょっと投げやりな切符
ヨーロッパなど海外を旅すると、いろいろな国ごとに
都市ごとに、様々な切符と出会います。
たいていの切符はじっくりと見る事もなく、
写真と一緒にアルバムにに入れられたり
単に旅行土産(?)の袋にまとめて
がさっと入れられたままになっていたりします。
このサイトを始めて、それらを引っぱり出して
写真を撮ったり、記事を書いたりする度に
旅行した時の事をいろいろ思い出すのですが、
中には「何、これ〜!?」と思ってしまう切符もあります。
これは、あまり記憶にないのですが、
ウィーン南駅の発行ですから、グラーツ方面の列車で、
かつ136シリング(1500円程度)の近場、
きっとウィーンの森などの所へ行った時の切符でしょう。
……なんというか、えらくシンプルな券面です。
日付けと値段と2等車…程度しか書かれていません。
だったらもっと簡単な切符で良いんじゃ…?
これ、ユーレイルパスとか、航空券とかの、あのサイズです。
100×85mmmもあります。
.
しかし、もっと投げやりだったのは帰りの切符です。
冒頭の写真です。
えー、
ご存じの方も多いでしょうから蛇足かもしれませんが
ウィーンの近郊区間(国電区間という感じ?)の
「ゾーン1」の切符なんです。
多くの市内交通・近郊交通で採用されているゾーン制では
ゾーン内の各駅までの運賃が均一になっています。
場合によってはそのゾーン内なら
路面電車でもバスでも同じ運賃という所もあります。
こんな感じでゾーン1、一回片道で17シリングです。
8枚ずつ、2組、合計16枚あります。
もちろん団体で旅行した訳でもなく、2人分です。
多分、推測するに、無人駅か何かで
車内で切符を買うハメになったと思われます。
ウィーンまで136シリング。
車掌さんはこのゾーン切符の裏で計算しています。
17シリング券で136シリング分は…あ、8枚だ。
てな感じです。
これ、窓口で買ったとしたら、投げやり過ぎますから。
初乗りの切符を何枚か渡して
「はい、東京までの切符ね」とか言ってる感じですよね。
どうせ改札なんかないから、こんなんでも良いんでしょうが
なんだか納得行きません。なんか適当感、漂いますけど!
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