ナンシーの苦難〜フランスなんて…

ナンシー スタニスラフ広場
今日も新幹線グッズの話でも楽しく続けようかと
思っていましたが、ナンシーについてお探しの方が
いらっしゃったようなので、
今日は真面目にナンシーの困った話を。

と言いましても、もう既に2年以上前の事なので、
きっと新しい駅も完成している事でしょう。

以前ここでも書きましたが、ウィーンから
フランスはロレーヌ地方の中心都市ナンシーまで
夜行列車で移動しました。
そんなわけで、ナンシーには7時過ぎに到着したのですが
母親にぜひ見せたいと思っていたナンシー派美術館に
行くにはこの大きな荷物は邪魔すぎる上に、外は結構な雨。
さて、じゃあロッカーにでも…と思ったのですが
なんと、この大きな駅にはロッカーがないんですね。


我々はかつて諏訪の北澤美術館でガレと出会い、
そこに鎮座していた、世界に3つしかないと言われる
「ひとよ茸ランプ」の存在感に衝撃を受けました。

そして、3、4年前、ナンシー派美術館で
展示されてない部屋のタンスの横の「床の上」に
このひとよ茸ランプが置かれているのを見て、
別の意味で衝撃を受けました!(笑)
いやいやいや、もうちょっと大事に扱ってあげて!
ま、それも含めて母に見せようかと思ったのですが、
このナンシー駅には手荷物預かり所しかなかったんです。

ところが、この手荷物一時預かり所、
午前9時オープンだったのです! えええーーー!

で、待ちましたよ。
意味なく、淋しいナンシー駅で。
やっとオープンとなったので行ってみると、
バイトっぽい若い私服のお兄さんが
「ここは12時から1時半までは昼休みだからね。
その間は荷物は受け取れないから気を付けてね」と言うのです。

ぇえええ〜 なに、それ!?
久しく忘れていたけど、ここってフランスだったんだぁ〜
(以前、シャルル・ド・ゴール空港でも
窓口で乗り継ぎを手続きするのに2時間待たされました…
係員のお姉さん達は楽しそうに、買って来たブラウスの
箱を開けて自慢していたので「スミマセンが」と言ったら
「私達の昼休みの楽しみを邪魔する権利はあなたにはない…と、
言われました。全日空の方を見つけてやって頂きましたよ〜)

.
13時32分発の列車に乗るので、昼休み前までに
荷物を受け取らないと間に合わないというのに
タクシーはつかまらないし、雨だし、美術館は諦めました。
流しがないので、タクシー乗り場で待つのですが、
やっとタクシーが来ても拒否られました。
あ、ここってフランスだったんだ〜 ははは。

.
雨の中、急ぎ足で11時過ぎに駅まで戻ったのですが、
駅前のレストランに母を置いて、その間に
荷物を取りに行こうと思ったのに、疲れ切った母は
レストランで昼食をとる事も嫌がる程でした。
仕方無しに荷物を受け取り、コンコースのベンチに。
コンコースの「ポール」で一応本場のキッシュ・ロレーヌ
などなどを買って、淋しい昼食です。

何しに来たんだよ〜
7時過ぎに着いて、13時半過ぎに発だし
6時間以上もあるからいろいろ見れると思ったのに…

スタニスラフ広場だけ?
トップの写真は世界遺産のスタニスラフ広場。
この時は大きなクリスマスツリーがありますね。
前回はこの広場に面したホテルに泊まりました。

そうしているうちになにやらイヤ〜な表示が。
ナンシー発着表示
発着表示板です。
小さくて見えにくいかもしれませんが
乗りたい列車は上から4番目。パリからの列車、
EC67 モーリス・ラヴェル。
ついついボレロを鼻歌で歌ってしまいそうな列車です。
これでまたさっさとドイツに逃げようという目論見です。
どこまでフランス語圏が苦手なのやら。
と・こ・ろ・が。
表示の最後の方…実は
一時間遅れ
と書いてあるのです……!

なんだとーーーー!!

あ、ここってフランスだったんだっけ……

と、いう訳で実際にはさらに遅れて15時頃出発しました。

なんというか、えー、5時間ぐらい駅に居ましたよ。

遅れるんだったら、はじめっから言ってくれ〜
そうしたらもっとゆっくり観光できたんですってば〜
ナンシーからユーロシティでちょうど2時間、
バーデン・バーデンに到着(またか! 笑)。

.
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カテゴリー: フランス・イギリス, 海外の鉄道 — 詠 9:07 PM  
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2 件のコメント »
  1. お嬢様・・・。ナンシ―では散々でしたね。
    でもそんなこともありますね。
    アール・ヌーヴォーの中でもナンシ―派は好きです。
    ガラスだけでなく家具なんかも有名なんですね。
    一度見てみたいです。

    そうですか、ガレのひとよ茸ランプが床に置かれていましたか・・・。(哀)
    ひとよ茸、何故か俵山温泉を思い出しまいます。(小声)

    ※IE6.0で見るとまた表示変になってした。昨日は大丈夫だったのに。

    コメント by ポン・ション — 2009 年 4 月 5 日 12:11 AM
  2. ポン・ションさん、こんばんは〜
    お嬢様キャラになってしまいました… 
    そんな事無いんですよ〜

    ナンシー派美術館にはガレの大きなテーブルや、
    有名なベッドなど、大物家具も沢山ありますよ〜
    このスタニスラフ広場で衝撃的だったのが、
    朝早く散歩していて、広場の角に素敵なガラス屋さんがありました。
    色がきれいなのにスモーキーなトーンの
    柔らかなエッジのガラス製品がウインドウにあって。
    DAUMとドアには書かれていました。
    ふーん、ダウムかぁ〜 いいなぁ〜
    と、思っていたら、後で
    「ドームのお店です」と言われてしまいました(笑)。
    そりゃそうです!! 
    ガレもあればドームもあってしかるべき。
    今もちゃんと工房があるんですね。

    …俵山は… 確かに似てます(ひそひそ)

    スミマセン、私のIE5(…)でもサイドバーが消えるんです。
    うーん、Wordpressはいろいろと制約が多いですね。

    コメント by 詠 — 2009 年 4 月 5 日 9:59 PM
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