ポストバスの旅
今日は久々にサッカーのゲームのない週末です。
先月末から怒濤のメジャー大会の試合&リーグの試合で
いい加減、睡眠不足気味です。
海外でサマータイムになってから、余計に厳しくなりました。
今日はぐっすり眠ってやります!(笑)
さて、そんな感じで今日も軽めのお話です。
上の写真、レシートです。どう見ても。
これはオーストリアで乗ったバスのチケットなのです。
確か、国鉄バスでは無く、郵便バス(ポストバス)だったかと。
考えてみると中距離・長距離バスも結構乗っているんですね。
これは切符の中程に書かれている通り、
メルクからクレムス・アン・デア・ドナウ間、
46キロの小さな小さな旅です。
メルクというと、ウンベルト・エーコの
「薔薇の名前」の修道院なのですが、予備知識無しに
ミュンヘン方面からウィーンへの列車に乗っていて
もうすぐウィーンという頃、丘の上にこつ然と姿を現わす
この修道院の圧倒的な姿には驚かされます。
私も初めて見た時、何、これ、なに、カメラ、カメラ!
と大変慌ててしまいました。
このメルクからクレムスまではドナウ下りの船旅のハイライトで、
世界遺産になっているヴァッハウ渓谷の美しさを堪能できます。
.
滞在していたウィーンの寮で知り合った友達と連れ立って
この船に乗ろうと、用事を済ませて大急ぎで行ったのですが
メルクに着いた時にはもう船は出て行った後でした。
その時は9月で、既に夏ダイヤは終わっていたので
本数がぐっと減ってしまっていたのです。
しばらくは川幅がおそろしく狭くなったドナウの
船着き場あたりをうろうろしたり、
修道院を見上げたりしていましたが、
このまま列車で素直に戻るのもつまらないので、
集落の方に戻ろうとしているとバス停に目が留まりました。
なんと、船で行こうと思っていた
クレムスまでの便があるてはないですか!
時間もちょうどいい感じ。
そしてやって来たバスに乗って出発ー!
時はまさにブドウの収穫シーズン。
このあたりはワインの名産地でもあります。
ブドウ畑を見ながら細い道を走って行きます。
どうもスピードが遅いな〜と思って見ると、
バスの前をブドウを一杯に積んだトラックが走っています。
がたがたと走るので、大事なブドウの房を落としたり。
まだ紅葉には早いのですが、あと半月もすれば
きっとこのあたりはぶどうの紅葉で真っ赤になるでしょう。
道沿いには「ツィンマー・フライ(空室あり)」の看板が沢山。
個人宅が部屋をペンション代わりにしているのです。
夏にこういう所を使って旅してもいいだろうな〜
ずいぶん走って、日が傾き始めた頃、
ドナウ川にかかる橋を渡ってクレムスに到着。
船付き場と同様、バス停から駅まではちょっと離れていました。
クレムスの商店街っぽいところの本屋で買い物をしたり。
ここクレムスからウィーン北駅までは79キロ。
なんですが、
対岸のメルクからウィーン西駅の路線が幹線なのに対して
こちらは堂々たるローカル線。
時間帯によっては1時間以上待ちます。
ウィーンの北の駅は「フランツ・ヨーゼフ駅」と言います。
(実質上の最後のオーストリア=ハンガリー帝国皇帝の名前)
ここに着いた時はすっかり夜になっていました。
この時間にこの駅は、なかなかに淋しい気分になります…
ここから地下鉄か路面電車で旧市街の方へ行けます。
お泊まりのホテルによっては、
一つ前のハイリゲンシュタットで降りて、
地下鉄U4に乗り換えた方がいい場合もあります。
いやいや、疲れたけれど、楽しかったです。
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ウィーン西駅からメルクまではICEも運行している幹線を
85km、1時間半ほどです。
特急等はほぼ停まらないので(ENには停まるものもあるようです)、
手前のザンクト・ペルテンで乗り換えです。
また、メルクからの船をデュルンシュタインで降りて、
ここからクレムスまで列車と言う場合は
クレムスから先、ウィーンまでの列車に比べて本数が減ります。
ご注意下さい!
その上、デュルンシュタインの駅が分かりにくいかも。
普段は無人駅なのはいいとしても、廃線かと思うポロっぷり。
線路も山あいの単線で、ホームと言う程のホームも無く、
ちゃんとここが駅なのか、列車は来るのか
思わずレールに耳を付けて確認してしまいました。
軽い話題のつもりが2時間近くかかりました…
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おはようございます。素のポンションです。(笑)
メルクってあまり大きな街ではないのでしょうね。
私の持ってる世界地図には載ってません。(笑)
(↑ヴァッハウ渓谷は世界遺産なのにね~。)
クレムスなら載ってるんですけど。
多分このあたりかな~、なんて想像しながら読んでます。
修道院はググってみたら、なんと素敵な建物。天井画も美しい。
アルプス山脈の端のこの辺り、ドナウ川も上流なんですね。
オーストリアの山間の田舎町の話題、ありがとうございます。
ボン・ションさん、こんばんは〜
メルクは小さいと思います。特急も止まりませんしね。
ドナウの中流の上流寄り(笑)かな、と思います。
源流はこれまたドイツですからね〜
しかし、この修道院なら
失礼ながらミステリーも陰謀も有りそうですよね〜