欧州温泉地めぐり〜メラーノ
また唐突にこんなネタで書いてみます。
こうやって鉄道旅行の話を書いていますと、日本人ですから
私も温泉好きらしく、温泉地に出かける事が多いように思います。
そしてこのサイトでネタにして来た海外の旅行先も
その実、必ずと言っていい程、温泉地に立ち寄っているのです。
そんなわけで、ヨーロッパの温泉地、どんな所に行ったのか
時々、ちょっとだけですがご紹介したいと思います。
で、第一回目はもちろんバーデン・バーデン…
…と思われるでしょうから(笑)、
意表を突いてメラーノ Meranoにしたいと思います。
実はこのメラーノも、前振りはあったんです。
度々越えていたブレンナー峠、峠を越えたところにある
現在はイタリア領になっている南チロルにメラーノはあります。
インスブルックから南下して、墺伊国境のブレンナーを越えて
最初の大きな駅、ボルツァーノからドロミテとは反対、
西の方向に向かって乗り換えたところにある保養地です。
ボルツァーノからは2等車だけのローカル線で約40分。
ここアルト・アディジェは果物の産地としても売り出し中で
アルプスの冷涼な気候で育つブドウで作った
すっきりときれいな味わいのワインも人気上昇中、
また、この地のりんごはブランドともなっています。
メラーノ行きのローカル線は、りんご畑の中を走ります。
ちょっと五所川原近くの五能線っぽい感じです。
イタリアの林檎は下向きに低く実らせるんだなぁ、
などと思って車窓風景を眺めたりします。
初めてここを訪れた時は3月で、ピンクの(!)花の中を
ガタゴトと走る列車に桃源郷のようだ、とも思いました。
上の写真はメラーノ駅。
写真が小さくて見にくいのですが、やはり
駅名がメラーノ(伊)/メラン(独)と2カ国表記になっています。
この時は、またも曇り。
「君よ知るや南の国」と問われても、
「いやー、なんかいつも天気悪くてね」としか言えません(笑)。
温泉保養地というからには、温泉が湧くだけでなく
きれいな空気と美しい自然がつきものなのですが、
とうとう雨も降り出して、散策もままなりません。
メラーノは山あいの、パッシリオ川沿いの美しい町です。
これは川の対岸から町中の方を見たところ。
橋の上からパッシリオ川を見下ろすと、もう水が速いです。
川沿いの散歩道。
ヨーロッパの温泉地は温泉だけでなく、
地形療法など、散歩をしたり、きれいな空気を吸ったり、
温泉地での暮らしのいろいろトータルで治療をして行きます。
クアハウスの方に行ってみても、人が居ません。
治療の上では、
こんな天気の日にまで散歩をすることはないでしょうしね〜
先程のパッシリオ川沿いの散歩道は夏の散歩道。
こちらのクアハウスの近くの屋根付きのところは
冬の散歩道といいます。ここはアルプスですからね。
雪の降る冬の日でもお散歩ができるようになっています。
だから雨でも平気です。
ヨーロッパの温泉地では「飲泉」という、
温泉水を飲むことで(そして散歩や運動、食事療法で)
治療をしていくタイプの温泉地が多く、
日本人的にはがっかり…ということが多いのですが
このメラーノにはテルマルバート、温泉プールがあります。
そして滞在するにあたって、高級ホテルがほとんどない!
ヨーロッパの温泉リゾート体験をしてみる、
または湯治体験をしてみるにはもってこいなんですね。
言葉はドイツ語と、英語もかなり通じるようです。
ただ、どこへ行っても会話を求められます。
みんなゆっくり滞在していて退屈しちゃってるんですね。
温泉プールでも散歩道でも結構、話し掛けられます。
イタリア語、わかんない、っていってるのに。
ジェスチャーと単語だけでも会話を続けるよう要求されます。
町の背後の小高い丘やちょっとした山も散歩ルートです。
これはタッペイネルの散歩道という所からの眺め。
道沿いにはワイン畑やワイン農家がいくつもあって、
湯治客は散歩がてら、気に入ったワインを買って来たり。
夕食の時に、担当の給仕係に
「これ置いといて飲ませて〜」とか皆さん頼んでました。
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