欧州温泉地めぐり〜メラーノ・2
ヨーロッパでも温泉地めぐりをしている事が多いので、
時々、ちょっとだけですが、海外の温泉の様子をご紹介したい
…と始めたものの、思った以上に不評のようなので(…)、
1回目のメラーノについて、
ちょこっと書いただけで放置してあったのですが、
せっかくなので今回、書いてしまいたいと思います。
メラーノ Merano、
オーストリアとイタリアの国境になっているブレンナー峠の南、
現在はイタリア領になっている南チロルにメラーノはあります。
インスブルックから国際特急や寝台特急も通る幹線を南下して、
ブレンナーを越えて最初の大きな駅、
ボルツァーノからは2等車だけのローカル線で
西に約40分行った終点にある温泉保養地です。
私が最初に行ったのは3月の終わり、
まるで中央東線のような桃や林檎の花の咲く中を
コトコトと走る列車は夢の中の列車のようでした。
3月なのに暑い日でした。
さすがイタリア、と思った翌日には雨が降り、
その翌日、雲が晴れたら周りの山々は銀世界になっていました…
アルプスは怖い!(笑)
ともあれ雨の中をうろうろ。
そんな山あいの保養地ですから、町のメインストリートは
こんな風にアーケード(ポルティコ)になっていて、
ずっとこの中を通っていけます。
メインストリートの商店街とはちょっと離れますが、
この建物が町の中心施設、クアハウス。
温泉保養地の文化的・社交的な側面を担って来た建物です。
バーデンバーデンやヴィースバーデン、バーデン(b.ヴィーン)
等の豪華絢爛な建物に比べるとこじんまりしているのが
このメラーノがちょっと庶民的な温泉地だった証。
温泉地の滞在の仕方は、大体ホテルかペンションに
2食または3食付きのパッケージに申し込んで、
1週間から1カ月間の長期滞在、
その間色々なレジャーをして過ごしますが、
メラーノなら庶民的なお値段のパッケージも多いので、
3つ星ホテル・ペンションで体験して見るのもお手軽です。
とはいえ、かつてオーストリア・ハンガリー帝国だった頃、
こんな超セレブもこの町を愛しました。
ミュージカル等で日本でもお馴染みのハプスブルク一の美女
帝妃エリーザベト(エリザベート)の像がひっそりとあります。
ところで、ここは「入浴出来る」温泉保養地、
ヨーロッパ的に温水プールのような巨大なクア施設があります。
「テルメ・ディ・メラーノ」「メラーナー・クアバート」
と、毎度のニか国語表記のパンフは温泉のもの。
会議場やレストラン、オリンピックプールなども併設。
お値段はちょっと高めでした。(2時間2000円程した気が…)
治療目的の施設は日曜日はお休みで、営業時間は
平日は8〜12時・15〜18時、土曜日は8〜12時。
温泉プールは月曜日と土曜日は8〜12時・15〜19時、
火〜金曜日は8〜12時・15〜22時、日曜日はお休み。
サウナは月曜日は閉まっているのと、日によって男女別です。
冬期には営業時間は変更となります。
チケットはレシート式でした。
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さて、夏にはトレッキング、冬にはスキーで賑わう
南チロルの山あいの保養地ですから、
滞在している人達の為に、あちらこちらへバスが走っています。
また、メラーノ2000という所にはロープウェーもあります。
初夏に来た時はシェンナという町に行ってみましたが、
最初は是非とも「チローロ村」に行ってみなければなりません。
Tirolo ティローロ、
ドイツ語では Dorf Tyrol ドルフ・チロル(チロル村)、
観光客相手のペンションやレストランが並ぶかわいい村です。
メラーノ駅、町の中心部からバスACTのチロル線で10分程。
高台のお城に行く道の途中にも沢山のレストランがあります。
そして辿り着いたのがこの記事のトップに載せたお城です。
このお城がチロル城、12世紀に建てられたチロル伯のお城です。
そんなわけで、チロル伯の領土であったことから
この地がチロルと呼ばれるようになったのだとか。
お城からメラーノの方を見てみました。
山の上の方がすっかり霧の中なのですが、
翌朝晴れてみたらびっくりの景色になっていました。
しかし、ホント、健康に良さそうな所ですね。
チロル城のすぐ下にあるのがブルンネンブルク城。
泉の湧き出る山、という感じでしょうか。
この辺りはワインの産地でもあるので
斜面にはびっしりと葡萄の樹が植えられていますが、
雨の中、スプリンクラーが律儀に水を撒いているのが
とりあえず、情けなくて印象的でした(笑)。
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次回はまた国内鉄話になる予定!
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