最後の疾走中〜ありがとう、オリエント急行
とうとうこの日が来てしまいましたね。
今、これを書いている現在の時間は午後2時半を回ったところ。
冬時間の今、ドイツ・フランス地域の現在時刻は
2009年12月12日の午前6時30分を回ったところ。
最後のオリエントエクスプレスは
もう30分程でシュトゥットガルトに着くという頃でしょうか。
やっぱり最後にもう一度乗る事はできませんでした。
でも言い換えればウィーン〜ストラスブールまでなんかに
短くなっちゃった路線の哀れなこの列車を見る事なく
居られるのは良かった…のかもしれませんが。
あと3時間足らずで終着駅のストラスブールに
本家オリエントエクスプレスの最後の列車が到着します。
上の写真は古い古いトーマスクックのページから。
はしっこが茶色くなっちゃっていますね。
この時刻表欄外の一番上に、かつての
この本家オリエントエクスプレスの編成が載っています。
1等寝台・2等寝台・簡易寝台(日本のB寝台のようなもの)、
座席車、食堂車が繋げられていました。
食堂車はパリ−ストラスブール間と
ミュンヘン−ブダペスト間で営業されていたようですから、
夕食はハンガリー=オーストリア料理でこってりと、
朝食はフランス式に優雅に…と楽しめたのかもしれません。
……すみません、つい妄想が過ぎました。
きっとあのボードレストランによくあるような
豆のスープやレバー団子のスープ、グラーシュ、
もしくは豚肉のソテーに豆やじゃがいもをのっけた
ああいう素朴なものしか出さないんでしょうね。多分。
ついついオリエント・エクスプレスという名前から
あり得ない素敵なディナー風景を思い浮かべてしまいました。
そうそう、コレ、ただのユーロナイトですからね!(笑)
クック時刻表のページには「名前を持つ」優等国際列車が
一覧できるページがありました。(日本語版にはなかったような)
せっかくなのでそれっぽくセピア調にしてみました。
この左下の方、ちょっとピントが甘くなっている辺り、
ここにオリエントエクスプレスの名があります。
この中のいくつの列車がまだ生き残っているのか。
しかしここに載っているということはかつては
ヨーロッパの花形列車だったのは間違いないでしょう。
あと2時間半。
ここからまた一つ歴史ある列車の名前が消えます。
見知らぬ土地へ、または馴染みの懐かしい土地へ。
何度も私を運んでくれた列車がまた一つなくなります。
ありがとう、オリエント・エクスプレス。
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