かつて美しかった駅
かつて美しい駅がありました。
なかなか神戸の東灘・灘の小旅行の話が
進まないので恐縮なのですが、灘つながりで
またもJR東海道線の灘駅のその後について
寂しくもお伝えしたいと思います。
仕事がらみの研修で日々ふーふー言ってるのですが、
そんな研修の行き帰りにふと灘駅をみかけたりします。
正確に言えば、かなりの動態視力強化につとめて
なんとなく見分けることのできる状態なのですが。
小さな駅ですし、いくら駅通過時の速度が落ちていても
結構なスピードで通過しますから、ぼーっとしていては
見過ごしてしまいそうなことなのですが、
あっ!!! 跨線橋がない!!!
てなわけで先般、各駅停車の普通列車で通ってみました。
あくまでも通るだけなので、停車中にさっと下車して
ちょっと撮って、ぱっと乗っていくのですが、
上の写真は先月末の写真です。
空に向かって伸びる(すぐ途切れてますが)階段、
これが跨線橋の階段でした。
木と鉄と、段の部分には上からセメントと。
そんなシンプルな造りの橋でした。
.
跨線橋の入り口の骨組だけが立っていました。
この状態だとよくわかります。
この駅がかつて古いレールを組んだものでできていた事が。
私もちらっと見聞きしたただけで詳細は不確かなのですが、
この灘駅は明治時代、日本の鉄道の黎明期に、
日本が鉄道敷設の協力を仰いだイギリスから購入した
最初の頃のレールを、1917年にこの駅を作るにあたって
再利用したという事です。地球に優しい資源のリユースです。
その話も今ならはっきりと見て取れます。
いくつかのパーツではレールの不要な部分が
切り落とされていたりするのですが、
跨線橋の入り口部分のアーチや
まだ残るホームの屋根を支える柱などは
ほぼレールの形状を残しています。
リベット(?)が並んではいますが、あきらかにレールです。
こちらはきのうの状態です。
跨線橋の撤去が始まってからは
ものすごいスピードで工事が進んでいるようです。
日々昔の面影がなくなって行くと思われますので
100年以上前のレールをみてみたい方は
急いだ方がいいかもしれません!
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