alex・ドイツの私鉄
相変わらずのスローペース更新なので、旅行した数、
ネタを見つけた数の方が多くてなかなか消化できてません。
そんな中、またしても比較的最近のネタを書きたいと思います。
で、今日はalex(アレックス)という名前の私鉄の話です。
alexはバイエルン地方を中心に走っている私鉄で、
Arriva-Länderbahn-Expressの略との
やや強引な名称ですが、2007年迄は
アルゴイ急行(Allgäu-Express)という社名でした。
南ルートと北ルート、
大きく分けるとこの二つしかないのですが、
なかなかに個性的な鉄道会社なんですね。
そうそう、私鉄とはいえ、元国鉄がJRになったように、
ドイツ国鉄がドイツ鉄道となった後、
誕生したこれらの私鉄はドイツ鉄道の駅舎や線路を使った、
むしろ日本的には第3セクターの会社を
イメージをして頂く方がわかり易いかと思います。
ちなみにトップの写真は1等車コンパートメントからの写真。
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まずはざっと、このalexという会社について
もう少し補足しておきたいと思います。
2003年12月〜2007年12月はアルゴイ急行と呼ばれ
バイエルン南部のアルゴイ地方とミュンヘンを結んでいました。
その後、北路線も開業、そして外国にまで伸びた私鉄です。
南路線はミュンヘンからアルゴイ方面に伸び、
スイスとの国境でもあるリゾート地の
ボーデン湖畔のリンダウやドイツ最南端の町、
オーベルストドルフへ走っています。
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一方、北路線はミュンヘンを出てレーゲンスブルクを経由し
ドレスデン方面に向かう途上のHof(ホーフ)へ行く路線と
レーゲンスブルクを出た後、バイエルンの森を抜け、
山を抜けてボヘミアに入り、プルゼニ(ピルゼン)を通り、
そしてプラハ!に至る路線があります。
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で、ですね、この北路線の運行に就いている183系、
8600馬力、通称”タウルス”、
ジーメンスのユーロスプリンターのファミリーに属する
ES64-U4というヤツでして、あのドイツ最速ローカル線、
ミュンヘン-ニュルンベルク・エクスプレスが
200km/hで駆け抜ける例の高規格新線区間、
インゴルシュタット-ニュルンベルク間の線路を使って
2006年9月、このクラスとしては最速の時速357kmの
世界記録をノーマル車で打ち立てました。
……特急じゃないですよ。新幹線じゃないですよ。
快速です。バイエルンチケットOKです。
…でもÖBBだとオーストリア国鉄のシルバーと黒の
“タウルス”が打ち立てた記録だとなっているのですがね。
アレックスの他にドイツ鉄道、オーストリア国鉄、
ハンガリー国鉄等もこの列車を保有しています。
最近のMÁV(ハンガリー国鉄)、いいクルマ、多いんですよね。
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昔ながらの雰囲気の一等コンパートメントに乗ってみました。
客車はどうもDB払い下げ品のようで古めかしいです。
内装はalexのシンボルカラーのブルーに黄色を効かせた
モダンな内装で、なんかルフトハンザの空港バスっぽい気も。
一室5席、私が座っているのが3席シート、
対面が間にテーブルとコンセントを備えた2席シート。
ですがカーテンも棚も、帽子用の鏡も、往年の客車の雰囲気。
こちらが3人がけ席。
窓側の席は椅子を手前に引いて、
ちょっとリクライニングにしています。
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ドアと通路のたたずまいもレトロ系です。
外観は……長くなったので、明日にでも!
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