オランダを走る二つのTEE
もう、海外の鉄道ネタばっかりで面白くないとは思いますが
他のサイトさんに書けない、ウチならではのネタというと
こんなものばっかりかなぁ、と思うのでご容赦下さい。
で、またも懐かしのヨーロッパ国際特急の切符です。
サプリメンタリー・チケットとあるので、
TEEの割りまし付き一等車料金のみの価格かな?
と、思いますが、ミュンヘン〜アムステルダムで
約3ポンドですね。この頃、1ポンドは約550円です。
大体1650円程度の割り増しになるんですね。
これは前回のラインゴルトの夏ルートと
ほぼ同じルートを通るEC10、レンブラントのものです。
TEE 10/11
Rembrandt
München - Stuttgart -Amsterdam CS
この北方ルネサンスの巨匠の名前を関した列車名は
現在もユーロシティ(EC 現在の国際特急)の名前として
残っているのですが、この上の写真の切符のTEEは
その名の通り、オランダのアムステルダムから
途中迄ライン川にそって走り、ミュンヘンへと向かいました。
現在、新線ができたようで
優等列車はライン川沿いを通る事はなくなったそうですが
昔はこの区間の国際特急はラインに沿って走っていました。
私はミュンヘンからアムステルダムまで乗りました。
TEEの多くは後に2等車も連結したようですが、
この時期のこのレンブラントは昔ながらの全車一等車でした。
(ちょうどこの時期のこの列車がメルクリンにあるらしく、
ネットで編成が見れましたが、記憶に間違いがなかったようです)
.
この切符は…もう時効だから良いですよね。きっと。
こっそり貰って来ちゃったのか、子供だからと持たされたのか
記憶が定かでないまま、なぜか私が持っているのですが
今見ると、当時揉めたんではなかろうかという事に気づきました。
この時、乗り換えた記憶がないのに、指定券は2枚あるんですよ。
午前7時にミュンヘンを出発し、シュトゥットガルトを経由して
アムステルダムに16時55分に到着していますが、
手元の切符はミュンヘンを一足先の6時43分に出発する
インターシティ(IC)でシュトゥットガルトへ先回りし、
後から来るTEEに9時19分、乗る事になっています。
後で乗る列車とはいえ、指定券無しでTEEに乗るのは
モメた感じがアリアリです。代理店の予約ミスですね。
旅行のしおりでも確認しましたが、乗り換えていません。
.
昼行便で約12時間の旅ですね。
その為、フルサーブのレストランカーが付いていました。
ギリシャなどからの出稼ぎ労働者の人達が
このレストランなどで働いていました。不思議でしたね。
通常の客室係の他に”スチュワーデス”さんが居て、
乗客の旅が楽しいものになるように手伝いをしていました。
(列車のパンフレットを配ってくれたのもこの人でしょう)
優雅な時代でした。
.
そして、もう一つ。
全然記憶にないのですが、レンブラントに乗った翌々日、
アムステルダム8時55分発、ブリュッセル11時43分着の
TEEに乗っていました。
時刻と路線を調べてみると、おそらく、それはなんと
Etoile du Nord (北極星)だったようです。
アムステルダム中央駅からベルギーのブリッセルを経て
パリ北駅へと走っていた名列車です。
記憶がないって! もったいない!!
これらの列車の写真もほとんど無いのです。
なぜなら、伯父に借りたカメラで皆の姿を
ムービーを撮る事に必死になっていたのでした…
この列車は1996年まで運転されていたとのことです。
(フランス語なので怪しいです。すみません)
現在、この区間を結んでいるのは、
私がもっとも憧れる列車の筆頭、タリスThalysです。
TGVは好きじゃないのに、タリスは別です(笑)。
ラインゴルトやゴッタルトというドイツ、スイスのTEEの
そのゴツゴツした響きと正反対の
“エトワール・デュ・ノール”という柔らかな響きに
おフランスを感じます。
TEEの名列車といえば、その他にも南仏の
ミストラルなどが有名ですね。
どのTEEも、今では、オリエント急行と変わらない、
「良き時代」のなつかしい響きがあります。
ノスタルジックな、過去のアムステルダム中央駅。
到着したEC10レンブラントの車内から。
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