歩いて国境を渡る駅

バーゼルSBB
日本に居るとあまり感覚が分からないものの一つに
国境があります。

その点ヨーロッパは陸続きで多くの国が隣接している為、
国境というものは大変身近なものであると同時に
多くの争いの原因ともなって来ました。

EC統合以後、この国境を行き来する事は
我々旅行者にとっても大変気軽なものになりました。
そのぶん、かつての様に列車の旅で国境を越える度に
パスポートにスタンプやビザが増えて行くという
楽しみは無くなりました。

今は国境で入国管理や税関の職員が乗って来て
「パスポートを拝見」という事も少なくなりました。


ところで、上の写真はスイスのバーゼルにある
バーゼルSBB駅の写真です。
イタリアから列車に乗って、スイスを経由し、
フランスのアルザスに抜ける為に、乗り換えた時のものです。

実は私は自分で行く事になるまで気づかなかったのですが
バーゼルはスイス、ドイツ、フランスが国境を接する所であり
その国鉄駅も3ヵ国へ向かう駅があるんですね。

このバーゼルSBB駅とバーゼルSNCF駅、
そしてバーゼル・バーディッシャー駅があり、
最後の一つはドイツ方面へのローカル線が出ています。
写真のSBB駅はスイス国内ヘ向かう列車と
ドイツ方面への長距離列車・国際特急等が発着しています。

そしてもう一つ、バーゼルSBB駅に隣接する
バーゼルSNCF駅はSNCFという略字でもお判りの通り、
フランス国鉄の駅、アルザス方面への列車が発着しています。

スイス国鉄を降りて、アルザス方面へ行く為に乗り換えようと
案内に従って歩いていくと、突然現れたのがこの表示。
なんとホーム上に出入国管理のゲートがあるのです。

そうか、ここから先はフランスなのか。

……なんでこんなめんどくさい事になっちゃってるの?

.
※スイスが昨年12月でシェンゲン協定実施をしていますので、
もう今はチェック無しで通ってしまえるのかもしれません。

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4 件のコメント »
  1. ホーム上に出入国管理のゲートがあるということは、バーゼルの街の中にフランスがあるということですね?
    ということは、国境は世界地図と違ってくるのですね?
    バーゼルSNCFのホームだけが、ぽつんとふらんすなのですね??
    東西どいつのころの、べるりんじょうたいなのですね???
    ほーむのなかだけ・・・えきしゃは・・・(lll __ __)バタッ

    コメント by ポン・ション — 2009 年 4 月 14 日 10:09 PM
  2. 私もよくわからないのです〜
    多分、スイス国内に、飛び地的租借地状態に
    フランス鉄道駅があるんだと思います。

    ドイツやオーストリア、スイスあたりには
    EU統合前の入国審査が要る時代から
    コリドア・ツーク(回廊列車)というのがあって
    ドイツの2都市を結ぶ鉄路は国内だけを通るより
    ちょこっとオーストリアにお邪魔しちゃった方が早い
    との事で、車内だけはドイツというのがありました。
    扉が開かないとか、停車しないとかで
    途中のオーストリア駅では下車できないんですね。

    こんな感じに駅内と列車内だけがフランスという
    扱いなのだと思います。

    …あ、
    コリドア・ツークで1記事書けましたね〜 残念!

    コメント by 詠 — 2009 年 4 月 14 日 10:43 PM
  3. マレー鉄道のシンガポール駅が改札抜けるとイミグレがあってマレーシアに入国してしまうんですよね。
    今はシンガポール国内にもう一つ駅が出来たようなので、どうなってるのか分からないのですが、昔は次の駅がマレーシア国内でしたから、鉄道は治外法権で運転されてたようです。

    コメント by line — 2009 年 4 月 21 日 7:22 PM
  4. lineさん、こんばんは〜!
    そうなんですね!
    確かにマレー半島も、ちょこっとくっついている
    シンガポールは特殊な立地ですよね。
    マレー鉄道とか、アジア・オリエント急行とか憧れます。
    シンガポールも行った事がないんですよ、そういえば。
    鉄道が治外法権というと、つい、
    「銀河鉄道999」思い出してしまいました(笑)。

    コメント by 詠 — 2009 年 4 月 22 日 10:47 PM
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