西日本パスに不正表示？

今朝の日経の記事で最初に知ったのですが、
JR西日本が発売した「西日本パス」について、
結局、公正取引委員会が排除命令を出す事を決定したそうです。
ちょっと調べてみたところ、今の時間では既に
多くの新聞社・ニュースサイトでも報道されています。

乗り放題」別料金必要なケースも　ＪＲ西に排除命令へ（産経新聞） - Yahoo!ニュース

ＪＲ西日本が期間限定で４月に発売したチケット「西日本パス」が、別に料金がかかる場合があるのに適切な表示をしていなかった疑いが強まったとして、公正取引委員会は１日、景品表示法違反（優良誤認）で排除命令を出す方針を固め、ＪＲ西日本に事前通知した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090801-00000527-san-soci

公取委、ＪＲ西に排除命令へ　格安パスで不当表示　NIKKEI NET（日経ネット）

ＪＲ西日本が期間限定で４月に発売した格安の乗り放題チケット「西日本パス」を巡り、別に運賃・料金がかかる場合があるのに適切に表示していなかった疑いが強まったとして、公正取引委員会は31日、景品表示法違反（優良誤認）で排除命令を出す方針を固めた。同チケットは１枚１万２千〜２万円で７月下旬までに約24万枚（約30億円）を売るヒット商品となっていた。

　公取委はＪＲ西に処分案を事前通知しており、同社の意見を踏まえ、来週中にも正式に命令を出すとみられる。

良く判らないので調べてみたところ、
「排除命令」というのは、別に商品を排除するのではなく、
不等な表示・表現を排除する、という事だそうです。

私が貰って来ていたパンフレットでは既に強調バージョンで

すでに排除命令は不要な状態だったのですが、
公正取引委員会のWikiを読むと、排除命令に相当した場合、
公に告知するということらしいので、
今回の報道となったのかと思います。

もともとこの件が騒がれていたのは5月頃だったはずですが、
しかし、今までも年末年始だかに同じようにJR西日本の
新幹線・特急にも乗れる全線パスが発売されて来たのに
今回の騒ぎになったのは、
やっぱり期間を拡大して使いやすくした事と、
広く知らしめようとたっぷり宣伝したせいでしょうか。

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JR西日本を擁護すると、
日本全国を敵に回す事となるとは思うのですが、敢えていうと
このきっぷはきっぷ本体の他、
もう一つ要となる「指定席交付記録券」なるものと
そして多くの人が嫌いな説明書２枚、
オマケのレンタカーの説明が一緒に発行されました。

説明書は１枚が「乗り放題区間のご案内」、
もう１枚が「きっぷのご案内」で、どちらにも大きく
私鉄や３セクについての注意が書かれていました。

あとは、私の記憶の範疇でしかないのですが、
最初のバージョンからパンフの表紙は
上の写真と全く同じデザインで、路線図が書かれていました。
内部（裏面？）の注意書きの路線図も同様ですが、
智頭急行も北近畿タンゴ鉄道も載っていないんですよね〜

うーん、一番目に入っちゃう旅行パンフ記事が
曖昧な表現だったとはいえ、きっぷそのもののパンフには
しごくアタリマエの判断ができる内容しかありませんでした。
ちょっと苦情が行き過ぎている気がします。

それに、いつも思うのですが、18きっぷなどの特企券や
新幹線回数券（これも特企ですね）なんか買っても、
説明書を全然見ないで「騙された！」と
クレームを言うパターン、多すぎませんか？
指定席を発券する際に気づいたんなら未使用のうちなら
誤発券扱いで払い戻ししてもらえるでしょう。
（そもそもきっぷ買ったんなら
　この説明書もついて来るはずなので、
　予定立てる時に確認したり、使えるルート探す為に
　普通、こういうもの、
　何度もチェックするものなんじゃないでしょうか？
　これって旅行＆鉄道マニアだけ？
　私の同行者連中や別に使ってた親戚には評判良いです。）

こういうのをフルに使える人って、一般のお年寄りでも
しっかり読み込んでいるんですよね〜
特急券だけ買えば、おでかけパスで「はるか」や
「くろしお」に乗れるなんて知りませんでしたが、
駅で順番待ちしていた際、
近くのお年寄りにうかがって気づきましたもん。
「もっと勉強した方が良い」って言われました（笑）。

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ところで、この記事を見ていて知ったのですが、
8月4日から9〜10月用の西日本パスが発売されるとか！
苦情を減らす為になのか？
智頭急行と、JR九州の南半分も使えるようになって
1.5倍の18,000円（普通車・2日間用）だそうです。

「こうなったら今度は肥薩おれんじ鉄道とかで
苦情になるんじゃないの〜」とか言ってたんですが、
ぬかりはないようです…

あっ、路線図にも智頭急のところが書き足されてる。