おトクなきっぷの注意点・日本＆ヨーロッパ

たまたま、自分が乗り放題系のきっぷを使っている時に
タイミング悪く（ネタ的には良く？）
列車が運行不能になるという事態になったところに
先日の西日本パスに対する公正取引委員会排除命令の
ニュースが入って来たので、ふと思いついた話です。

乗り放題系や、周遊系、大幅割り引き系等の
これらの特別なきっぷは、ただ無条件にお得な訳ではなく、
かなり事細かな条件が付けられている事が殆どです。

利用期間の他に「○日前までに購入の事」というように
利用・販売期間が限定されていたり、
ぐるりんパスや西日本パスのように最低利用人数があるもの、
ナイスミディパスやフルムーンパスのように
人数＋年齢＋利用者の関係などが決められているもの、
18きっぷのように利用・販売期間＋
利用できる列車の制限があったりするもの…など
きっぷごとに細かく決まりがあります。

鉄道ファン・旅行マニアの方にとっては
これらのルールを理解する事が当然とされている気もしますが
それでもついつい、見落としがあったりするんですよね。

今回、ダメ元で徳山駅で「明日も列車が動かない場合とか、
帰れなくなっちゃうんですけどなんとかなりませんか」と
払い戻し交渉してみたのですが無理でした。

これが利用開始後最初の乗車なんだし、
利用開始時点で列車が止まってたんだから、
言ってくれたら旅行中止にしたのに、という感じですね。

しかしこの運行不能の場合も払い戻しはしません、
という文章は当然、これらのきっぷには必ず書かれています。

私のきっぷの場合はパンフの最後の行にも書かれています。
うわ、新型西日本パス、払い戻し手数料も厳しいですね！

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ところで、もちろんこれらの条件は日本だけに限りません。
で、最初に載せた細かい文字の羅列は、
ユーレイルパスの表紙裏に日本語訳で書かれている、
パスの利用その他についての規約です。
公正取引委員会さん、これはいいんですか？（笑）

払い戻しの規定が最後の方に書かれているんですが、
未使用のもので、条件を満たせば１年以内なら
販売価格の15パーセントの手数料で払い戻してくれます。

このパスの場合、右下に660ユーロと書かれていますので、
払い戻し手数料は約1万4,000円かかります。高いーーー！
ちなみに「未使用」というのはバリデートしていなくて、
日にちが書き込まれていないものを指します。

ユーレイルパス（ユーロパス他も含む）は利用開始までに
利用開始日を記入して「有効化」の手続きをしてもらいます。
このパスの場合、価格の上に四角いハンコが押されています。
これが利用開始印です。ウイーン西駅の印ですね。
利用開始までに、というのは、
手続きは利用開始当日でなくてもＯＫなのです。
朝早く発つから、とか
パス有効区間外からきっぷを買い足して乗るから、
という場合等ですが、もちろんバリデートしてしまうと
払い戻しや変更が大幅に制限さされるから注意です。

18きっぷに日にちをまたぐ際のルールがあるように、
ユーレイルパスにも「夜行列車の特例」があります。
寝台列車等に乗る際、
出発が19時以降で到着が翌日の場合、
利用日は到着日１日だけでOKになります。
このきっぷはまさにソレでした。
バリデートの日付けも乗車の翌日の日付けになってます。

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と、説明が長くなってしまいましたが
先程の払い戻し規定の文章の後に、
「ストライキ、列車の遅延、列車の接続ミスなどでも
一切関知しません」といった文章が続いているのです。
これがですねー、多いんですよ（笑）。
フランスなんか、スト多いですから、
ウキウキと駅に行ってみたら
「TGV走ってねぇ！！」なんて普通にあるんですよね…

その他、私はユーロスターが復活祭で運休だとかで
ロンドンで足留めくらいましたし、
ブダペスト東駅では何がなんだか判らないのですが、
軍隊に駅が閉鎖されてしまって、
乗りたい列車に乗せてもらえなかった事もあります。
（乗るはずの列車が急に別の駅から発車した事も）

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そうそう、3セク状態のものもありますね！
パスが使えない国を通る列車がありますが、
その際はその区間のきっぷを別途買って下さい
…といった事が書かれています。

智頭急行よりスケールがでっかいですが、
ちょろりと隣国を通っちゃう場合とか要注意ですね。
列車ではないですが、長距離バスで
クロアチア国内のドブロブニク〜ザグレブの路線が
まさか国境を出てボスニア・ヘルツェゴビナを通って
またクロアチアに戻って来るとは知りませんでした。
（今は他国を通らないよう、橋を作ってますね）