さよなら、オリエント急行！！

ヨーロッパネタが続くので、今日は何か国内ネタを…
と思っていたのに、またもヨーロッパネタで恐縮です。

なんだかいつもとお客様の訪問の感じが違う…
となんとなく感じていました。
で、皆さんが読まれている記事を見たら
以前書いたオリエント急行の記事だったのでまた不思議に思い
リンク元を見たら「2」の転送URLでした（笑）。
「またバカとか何とか、晒されているのかな」とか思ったら、
もっと悲しい事になっていたんですね！
（いえ、リンク貼られていた事ではなくて）

今日の事件の発端はこの記事でした。

「オリエント急行」年内廃止＝コスト高、126年の歴史に幕?英紙（時事通信） - Yahoo!ニュース
8月23日5時31分配信 時事通信
【ロンドン時事】22日付の英紙インディペンデントによると、アガサ・クリスティの推理小説でも知られる夜行列車「オリエント急行」の運行が、今年12月に廃止される。戦争による停止や路線変更など曲折を経ながらも欧州鉄道史に輝かしい足跡を残してきたが、夜行のコスト高もあり126年の歴史に幕を下ろすことになった。
　オリエント急行は1883年に運行開始。1930年代の最盛時には仏パリとトルコのイスタンブールを結んでいたが、第2次世界大戦後は自動車や飛行機の発達で縮小の一途をたどり、2001年にはパリ〜ウィーン間に、07年には仏ストラスブール〜ウィーン間に短縮された。
　12月12日午前8時59分ストラスブール着の列車を最後に、時刻表から完全に姿を消す。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090823-00000005-jij-int

勘の良い方ならもう、お判りでしょう。
えっ、「2001年にはパリ〜ウィーン間に、
07年には仏ストラスブール〜ウィーン間に短縮された。」
……いやーーーーーーー！！！
ああああ、あの、オリエント・エクスプレスですか！！？？

Yahoo!の記事に寄せられたコメントの大半は
ベニス・シンプロン・オリエント急行（VSOE）、
あの豪華な古き良き時代、ベルエポックを体現する列車と
間違えて、廃止を惜しむものが多かったのですが、
それに関しては、さらに元ネタ記事、イギリスの
「インディペンデント」記事で確認すると無関係なようです。

Murder of the Orient Express
End of the line for celebrated train service
By Simon Calder, Senior travel editor

Saturday, 22 August 2009

The most celebrated train service in European railway history will not see out the year. The Orient Express has run in various guises for 126 years, with occasional interruptions for wars. But Europe’s new railway schedule, which comes into effect shortly before Christmas, has no room for the train that connected East with West and injected intrigue into international travel.

この記事の中で
「The Venice Simplon-Orient-Express –
a luxury private train that use 1920s rolling stock –
continues unaffected;」と書かれています。
1920年代の豪華列車、VSOEは継続して運行、と。

まぁ、そもそもあっちはもう定期運行ではなく、
廃止になったものを探して買い集めて復活させたもので、
言ってみれば団臨ですからね。
既に時刻表に載ってませんからね。
上の写真はまだ本家オリエント急行が
ブダペストに行っていた頃のミュンヘン発の時刻表です。
指定券や列車パンフが見つからなかったので。
表の一番上の列車がオリエントエクスプレスですね。

余程、Yahoo!にお別れコメントしようかと思いましたが、
皆さんのコメントを否定する気もしたので止めました。

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私にとって、オリエントエクスプレスは貧乏旅行の友でした！
今なら白状できますよね。
ハンガリーに行く時、
わざと座席車の空きコンパートメント見つけて陣取ったら、
さっさとドア＆カーテン閉めて（もう日中です）
アームレスと跳ね上げて、シート前方にスライドさせて
６席くっつけて横になって眠ってました！！　すみません！

だって安全を考えたら、相席で寝るのは不安じゃないですか。
締切って、わざと通路側に足の裏伸ばしてみたり、
ちょっと隙間開けて東洋人が居るのが判るようにしてました。
…みんな嫌がって、余程混んでなきゃ来ないじゃないですか。

おそらくこれと、バルトークとリジンスキーと、カールマン、
この４列車は10回以上は乗っています。
あとはアラボナとかレハール（昼夜ごちゃ混ぜですが）。
一番乗ったのがこれとバルトークだったかと。
ドナウ・クリーアは馴染みは薄いですが、やはりあれも淋しいです。

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最後に乗ったのはクシェットでした。
居づらくなった、同部屋の男性が廊下に出てしまったり、
（クシェットは男女相部屋です。夜中に目が覚めたら
残り３ベッドが女性だったんで、居づらくなったのでしょう）
私も夜中に眠れなくなって起き出していたら、
見兼ねた車掌さんが空いているコンパートメントの
ベッドを跳ね上げて座れるようにしてくれて、
コーヒー入れてくれて、電気つけて喋っていました。
もう既に食堂車もなかった筈ですが
ビュッフェはあったのでしょう。
…朝食は出ませんでしたが。残念。

あの後、間もなくナンシーまで行かなくなったんですね。

12月12日…　ウィーンが12月11日の21時ですね。
（いえ、あの頃と時刻も変わっていて、23時頃ですか）
行けないなぁ、きっと。